馬券 確率 統計 必勝法

転がしが成功する確率、馬券全通り買いで利益を狙えるケース、単勝馬券に増えつつある確率論最大の敵、競馬を確率で解体して必勝法を生み出そう

競馬が大数の法則に支配されない理由

大数の法則という言葉をご存知だろうか。

確率・統計学の定理の一つで、「ある試行において事象が起きる確率(数学的確率、理論的確率などともいう)がpであり、その試行は、繰り返し行ったとしてもある回の試行が他の回の試行に影響を及ぼすことがない(独立試行)ものとする。このような前提条件の下で、その事象が起きる比率が試行回数を増やすにつれて近づく値(統計的確率あるいは経験的確率)はpである。」となっている。

分かりにくいので、具体例を出そう。

コインを投げた場合、最初のうちは表が連続して出たり偏りが発生するかも知れない。しかし、それを100回1000回と繰り返していけば、出る面は表と裏で50%ずつになる。これが大数の法則だ。

これを競馬に当てはめるなら、14頭レースでどの馬が1位になるのかを予想した場合、当たる確率は1/14。どんな人が予想しても、数をこなせば最終的には1/14に落ち着く。そう考えがちだ。

しかし、競馬では1/14に陥らないのが現実だ。
もし機械がランダムに14頭から1頭を選んだのなら、その法則の支配下に収まるだろう。ハルウララだろうと1/14で選ばれる。

だが、競馬に精通している人が選んだ場合、1/14よりも遥かに高い的中確率を維持できるのが競馬だ。いや、実は競馬に精通しているプロに限らない。オッズで一番人気の馬だけでも、3・4回に1回は1位になっているデータがある。

競馬が大数の法則に支配されるには、出場馬の質が均一化し、オッズも全て同じ、それこそコインを投げるかのように賭ける対象を決めなきゃならない状況にでもなる必要がある。しかし、均質化されていないのが競馬だ。強い馬もいれば弱い馬もいる。

確率・統計学は予想・分析に必要なファクターではあるが、大数の法則に関しては競馬には適用されないのが実情だろう。