馬券 確率 統計 必勝法

転がしが成功する確率、馬券全通り買いで利益を狙えるケース、単勝馬券に増えつつある確率論最大の敵、競馬を確率で解体して必勝法を生み出そう

ワイドは当てやすいのか?

ワイドは、3着までに入る馬2頭を順不同で当てる馬券。
馬連は、1着・2着に入る馬2頭を順不同で当てる馬券。

ワイドの正式名称は、拡大馬番連勝複式である。馬連と同じタイプの馬券であるのが分かるだろう。
選んだ馬2頭が3着以内に入ればいいという辺りは、複勝にも似ている(複勝は、8頭以上によるレースの場合は1着から3着、7頭以下によるレースの場合は1着から2着に入りそうな馬を1頭当てる馬券)。

馬連と複勝、双方に「こういうルールだったらいいのに」と、あと一つ何かが欲しかった競馬ファンにとって、ワイドの存在は理想に近い馬券かも知れない。

しかしこのワイド、当たりやすいのが最大の魅力になっているが、本当に当たりやすいのだろうか。
確率として、数字を出してみれば理解しやすい。

18頭出馬するレースで見てみる。
馬連の場合、153通り・確率0.65%
複勝の場合、18通り・確率16.68%
ワイドの場合、153通り・確率1.96%

こうして数字にすると、実は複勝よりも遥かに当てにくいというのが分かるだろう。
153通りの組み合わせで3パターンというのは、実は153頭立てのレースで複勝を買うのと、同じ計算になる。

ちなみに18等出馬する単勝の場合は、18通りで確率5.56%。
順不同なワイドよりも1位をピンポイントで当てる単勝のほうが何倍も当たりやすい結果になる。

3位以内の2頭を当てればいい。
順不同。

この2つの緩そうな条件がワイドを「当たりやすい」と錯覚させている要因なのかも知れない。
しかし現実には単勝のほうが確率的には高いという事実。

ワイドをメインに競馬をしようと考えている人は、この意外性を理解した上で試みよう。