転がしが成功する確率、馬券全通り買いで利益を狙えるケース、単勝馬券に増えつつある確率論最大の敵、競馬を確率で解体して必勝法を生み出そう
近接15年分のデータを整理していて気付いたが、着差が縮まっている傾向にある。
15年で0.2秒以上縮まっているのが分かった。この数字は、ハナ差アタマ差クビ差を競う競馬では大きな数字になる。ダートでは、0.2秒あれば1馬身の差が生まれる。
着差が縮まる傾向にあるのは、実は予想する側にとってはあまり良いことではない。競馬には色々な不確定要素がある。予想が及ばない部分だ。例えば、突風、ちょっとしたぬかるみ、軽い接触、騎手の気まぐれな振る舞い等々。着差が縮まっていると、他馬とのちょっとした接触程度でも着順に影響を及ぼすことになる。
昔は多少の不確定要素が介入してきても微々たる影響として済み、予想した結果通りに帰結していたこともあった。しかし、着差が縮まることで、最後の最後までランダムに勝敗が決まりかねない危険性を孕み始めている。
サイコロを振るかのように馬券を買っても、時間をかけて予想して馬券を買っても、同じ成績になってしまうとなると、予想の楽しみが失われ、古くからの競馬ファンは離れていく可能性も高い。